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史跡大鹿窪遺跡 整備について

2020年04月22日掲載

史跡大鹿窪遺跡の整備について紹介しています。


史跡大鹿窪遺跡 遠景史跡大鹿窪遺跡 遠景

史跡大鹿窪遺跡の概要

 大鹿窪遺跡は、富士山西南麓、富士宮市西部の柚野地区の田園地帯に位置している、12900年前~12600年前ごろの縄文時代の集落跡です。
 この遺跡は、平成13年の中山間地域総合整備事業に伴う発掘調査によってその存在が知られることとなりました。発掘調査の結果、縄文時代草創期(縄文時代の最も古い段階)の遺跡としては、調査当時国内最多の竪穴住居跡(地面を掘りくぼめ、その上に屋根をかけて作った家)や大量の土器(素焼きのうつわ)・石器が見つかりました。
 旧石器時代から縄文時代の初めの頃までは、人々は拠点を持たずに獲物を求めて居住地を変えるような生活をしていましたが、大鹿窪遺跡は拠点を作って人々が集まって生活をしたことがわかる非常に珍しい遺跡であることがわかりました。
 以上のことから、縄文時代はじめのころの開地遺跡(平地にある遺跡)の集落構造のあり方を知ることのできる希少な例として、平成20年3月28日に国指定史跡に登録されました。

大鹿窪「ムラ」(上が北)大鹿窪「ムラ」(上が北)

 大鹿窪遺跡の集落跡で見つかった十数軒の竪穴住居跡は馬蹄形(馬のひづめ) となって広場を持ち、その中に土坑・集石・配石を築いており、初期の縄文集落の景観を知ることができます。 出土した土器・石器片は26,000点以上で、出土した土器の多くは押圧縄文土器とよばれる土器ですが、このほかに押圧縄文土器よりも古いと考えられている隆線文土器も出土しており、遺跡の始まりはさらに遡る可能性もあります。
 また、石器については、狩猟の道具として使われた尖頭器(槍先)や石鏃(やじり)などが出土しています。石器の素材は遺跡の周辺で手に入れることができる石だけではなく、伊豆神津島産や信州産の黒曜石も含まれており、他地域との交流がすでに始まっていたことが考えられます。

集落東側の溶岩流集落東側の溶岩流

さらに、集落のすぐ東側からは富士山起源の溶岩流が見つかっています。この溶岩流は人々がここに住み始めるより前に流れてきたものですが、当時の人々があえて溶岩流の近くに集落を作ったのには何か理由があったのでしょうか。溶岩流の周辺では、溶岩礫をつかって作った集石・配石遺構(石を集めている場所)が見つかっています。
 大鹿窪遺跡にはまだまだ多くの謎が残されています。今後も富士宮市では調査・研究を進めていきます。

大鹿窪遺跡出土 隆線文土器 大鹿窪遺跡出土 隆線文土器

大鹿窪遺跡出土 押圧縄文土器 大鹿窪遺跡出土 押圧縄文土器

大鹿窪遺跡出土 石器 大鹿窪遺跡出土 石器

『史跡大鹿窪遺跡 発掘調査総括報告書』について

 史跡大鹿窪遺跡の平成13年度~平成28年度の発掘調査結果をまとめた『史跡大鹿窪遺跡 発掘調査総括報告書』を平成29年度に刊行しました。これまでの発掘調査成果及び新たに行った自然科学分析結果をまとめました。

 『史跡大鹿窪遺跡 発掘調査総括報告書』は図書館等で閲覧することができます。

 また、『史跡大鹿窪遺跡 発掘調査総括報告書』は購入することもできます。
書籍名:『史跡大鹿窪遺跡 発掘調査総括報告書』
販売額:7,000円
販売場所:富士宮市役所6階文化課、埋蔵文化財センター
※詳細についてはページ最下部のお問い合わせ先にご連絡ください。

史跡大鹿窪遺跡の整備について

 現在、史跡大鹿窪遺跡は埋め戻して保存されていますが、将来にわたって遺跡の重要性を伝えていくため、遺跡の公開活用が不可欠となっています。遺跡の公開活用のため、富士宮市では整備を計画しています。
 平成29年度に、これまでの発掘調査成果をまとめた『史跡大鹿窪遺跡 発掘調査総括報告書』を刊行し、平成30年度には遺跡の適切な保存・整備・活用を行うための基本的な方針を決めた『史跡大鹿窪遺跡保存整備基本計画』を策定しました。
 令和元年度は『史跡大鹿窪遺跡保存整備基本計画』に基づいて、実際の整備工事概要を決める『史跡大鹿窪遺跡整備基本設計』を作成しました。

『史跡大鹿窪遺跡保存整備基本計画』について

 遺跡の適切な保存・整備・活用を行うための基本的な方針を決める『史跡大鹿窪遺跡保存整備基本計画』を平成30年度に策定しました。整備基本計画では、整備に至る経緯や整備の基本理念、基本方針、整備を行うエリアの定義、整備概要、整備のスケジュールをまとめています。
 史跡大鹿窪遺跡の「保護」ため、地中で保存するだけではなく、史跡の本質的価値を正しく理解することができるように「日常的な公園利用の中で縄文文化を体験・学習できる場」として整備をすることを基本理念としています。
 そして、土中に残る史跡を壊さないことを念頭に、整備を行うこと、来訪者の便益に資する施設を整備すること、史跡へのアクセスルートを整備すること、史跡の情報発信を行うことを基本方針としています。
 史跡の整備を計画的に行うため、全体ゾーニング計画を定めており、集落跡が見つかったA地区から順に整備していくこととしています。

史跡大鹿窪遺跡ゾーニング図史跡大鹿窪遺跡ゾーニング図

史跡大鹿窪遺跡整備パース図史跡大鹿窪遺跡整備パース図

『史跡大鹿窪遺跡(A地区)保存整備基本設計』について

 令和元年度には、整備基本計画で定めたA地区の整備基本設計図を作成しました。また、『史跡大鹿窪遺跡(A地区)保存整備基本設計説明書』では、整備基本設計図及び基本設計図作成経緯をまとめています。
 整備基本設計は、整備工事のための図面の元となるもので、設計の基本的な考え方や大枠を決めるものです。また、整備基本計画の再検討を行い、内容を精査しています。

史跡大鹿窪遺跡A地区 整備計画図史跡大鹿窪遺跡A地区 整備計画図

お問い合わせ

教育委員会事務局 教育部 文化課 学術文化財係

〒418-8601 静岡県富士宮市弓沢町150番地(市役所6階)

電話番号: 0544-22-1187

ファックス番号: 0544-22-1209

メール:e-bunka@city.fujinomiya.lg.jp

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