小田貫湿原
2024年09月11日掲載
田貫湖の北に位置する小田貫湿原についてご案内します。
小田貫湿原
多くの湿原が消失する中、小田貫湿原は小規模ではあるものの、富士山西麓では唯一の残された湿原であり、当市では数少ない貴重な生物が確認できる湿原です。
かつて小田貫湿原を含む田貫湖周辺は、一帯が天然杉による大森林であったと言われています。これらの大木は田貫湖周辺一帯の地中に埋蔵しており、地中から腐敗することなく掘り出されたものは、神代杉として白糸会館などに展示されています。小田貫湿原を含む田貫湖周辺のかつての湿原は、神代杉を抜き取った跡が湿原化したもとであると言われています。しかし、多くの湿原が開発等により失われ、小田貫湿原は現在まで残る唯一の湿原になりました。
小田貫湿原に生息する多くの希少植物も、温暖化等による気象変動又は人為的要因のため湿原の乾燥化がに進行し、徐々に失われつつあります。現在も残る希少種、絶滅危惧種などを守るため、地域及び自然保全団体と協働し様々な保全活動に取り組んでいます。
湿原内には大小様々な池が点在し、湿性植物群落が発達しています。
環境省の「重要湿地」にも指定されています。
お問い合わせ
環境部 花と緑と水の課 自然保全係
〒418-8601 静岡県富士宮市弓沢町150番地(市役所4階)
電話番号: 0544-22-1169
ファクス: 0544-22-1140