ここから本文です。
目次
市長の行動記録
市長の行動記録を掲載しています。
2025年6月9日富士宮市・マンダンデウプール自治体世界遺産文化交流都市提携締結記念除幕式
この度の富士宮市とネパールマンダン・デウプール自治体との世界遺産文化都市提携につきましては、ここにいらっしゃいますスベディ閣下の御尽力により、本年3月23日、総勢17名からなる富士宮市訪問団がマンダン・デウプール自治体を訪問し、熱烈な歓迎のもと、都市提携を締結することができました。
この歴史的な都市提携は、思い起こせば、令和4年10月に、ここ富士山環境交流プラザで開催されたエベレスト写真展にスベディ閣下がいらっしゃった際にネパールの地方都市との連携のお考えを私に示されたことが始まりでした。
そして、その後に開催されました富士宮市国際交流フェスティバルにおいて、スベディ閣下から具体的にマンダン・デウプール自治体との都市交流をご提案いただき、めでたく都市提携を迎えることができました。
これまでの、スベディ閣下が導いてくださいましたこのご縁を大切に、マンダン・デウプール自治体と富士宮市が今後様々な分野の交流を通じて相互理解と友好を深め、共に歩む明るい未来を一緒に築いてまいりたいと思っております。
結びになりますが、本日の記念碑除幕が、両市の友情の証として、末永く市民の心に残り、未来への希望となることを祈念いたしまして、簡単ではありますが、私の挨拶とさせていただきます。
2025年5月24日富士のふもとの大博覧会「ふもと博」
この「ふもと博」は、富士山の麓の市町が協力し合って、それぞれの地域の産業や食の魅力を多くの人にお届けしようと企画したもので、今年で16回目を迎えます。
ふもと博では、地元の厳選食材、スイーツなどのグルメのほか、体験教室、ステージプログラムなど、盛りだくさんのイベントを企画しておりますので、富士山の麓で育まれ、地元で愛されているグルメや製品を堪能していただければ幸いです。
今日と明日の2日間にわたるふもと博の開催を通じて、御来場の皆様が新たな魅力を発見する場になるとともに、富士山を囲む富士市、御殿場市、裾野市、小山町、富士宮市の連携強化がより一層図られますことを期待しております。
結びに、本日の開催に当たり御尽力いただきました関係者の皆様に心より感謝申し上げまして、簡単ではございますが私の挨拶とさせていただきます。
2025年4月11日サンタモニカ市・富士宮市姉妹都市提携50周年記念レセプション
50年という長きにわたる両市の交流に敬意を表しますとともに、これまで交流を推進してきた多くの皆様のご尽力に対し、心から感謝申し上げます。
サンタモニカ市とは、1975年7月21日に姉妹都市提携を結んでから、高校生による交換学生事業をはじめ、親善訪問団による市民交流、サッカーや野球などのスポーツ交流など、様々な分野で交流を深めてまいりました。
そして、本日、姉妹都市提携50周年を記念して、ラナ・ネグレトサンタモニカ市長、ジェフ・ジャロウサンタモニカ姉妹都市協会会長をはじめとする60人を超えるサンタモニカ市の皆様にご出席いただき、このように盛大な式典が開催できますこと、心より嬉しく思います。
「富士山の恵みを活かした元気に輝く国際文化都市」を標榜する当市にとって、サンタモニカ市の皆様との交流は必要不可欠であります。この50周年を契機に、ますます交流が活発となり、両市の友情が一層深まることを願っております。
2025年2月23日松崎町訪問姉妹の仲直りの儀
世界でいちばん富士山がきれいに見える町宣言実行委員会様主催の「姉妹の仲直りの儀」が執り行われますことを心からお喜び申し上げますとともに、お招きをいただきまして、誠にありがとうございます。松崎町と富士宮市は、磐長姫と木花咲耶姫の姉妹の伝説によるつながりから、これまで様々な民間交流が活発に行われてきました。長年にわたる交流を積み重ねてきた経緯から、令和4年6月に深澤町長様と私との懇談の中で、海の恵みを持つ松崎町と、山の恵みを持つ富士宮市を多くの方々に知っていただき、両市町のさらなる発展につなげることを目的として、令和4年11月19日にヒメの里交流都市提携を結ばせていただきました。私が平成23年4月に市長に就任して以来、毎年富士山の日は、富士宮市内でのイベントがあったため、松崎町を訪問することができませんでしたが、今年は、皆様と一緒に姉妹の仲直りの儀に参加できますことを大変嬉しく思います。松崎町は、ふじのくに美しく品格のある邑に登録されている美しい農山村の景観があり、穏やかできれいな海もあることに加え、まちの活性化のために御尽力されている方が数多くおります。都市提携締結後も、本市の本町通り商店街レディース会が松崎町様に「木の花さくや姫ひなかざり」を寄贈されたり、松崎町商工会様が富士宮日帰りツアーを実施されました。姉妹にまつわる伝説では不仲であったと言われておりますが、現在の交流状況を見ますと、大変良好な関係であることから、さらに交流活動を活発化していきたいと思っております。私は、今後の交流活動は、こども達に主眼を置きたいと考えております。富士宮市のこども達が松崎町の海に触れ、文化を学ぶことで、ふるさとを想う心を大切にした大人に成長してほしいと心から願っております。少子高齢化が進む中、将来を担い、心豊かな人材を育成するためには、私たち大人が交流しやすい環境を整備していくことが重要でありますので、行政関係者、学校関係者、地域の皆様などの御協力をよろしくお願い申し上げます。
2025年2月20日浅間大社歩道完成式典
私は日ごろから、「清流の美・空間の美・庭園の美」「誇りのもてる品格のあるまち」「癒しのまち」をテーマにまちづくりを推進しております。まちなかにおいては、神田川を活かし、清流を愛でながら遠くに見える富士山や白尾山を借景した景観を創出したいと考えており、本日、皆さまにご覧いただいているこの風景こそ、まさにこれを具現化したものであります。浅間大社及び神田川周辺整備は、富士宮市における最重点プロジェクトの一つです。今回、2か年に渡る工事が完成し、遊歩道が全線開通したことで、今後のまちづくりに弾みがついたと思っております。遊歩道整備にあたり、土地を無償でお貸しくださいました富士山本宮浅間大社の小西英麿宮司に対しまして、あらためまして深く御礼申し上げますとともに、設計を担当されました富士設計様、工事を担当されました有限会社丸石造園様、清建設株式会社様には、素晴らしい整備をしていただき心から感謝申し上げます。今後も、子どもたちが自分の育ったまち、富士宮市を誇れるようなまちづくりを行ってまいる所存でございますので、引き続きのご支援とご協力をお願い申し上げます。
2024年12月24日バスケットゴールリニューアル式典
市民体育館のバスケットゴールは、平成2年の開館当初から長年にわたり使用されてまいりましたが、関係者の皆様からの要望もあり、この度、新たに整備いたしました。近年のバスケットボール界に目を向けますと、オリンピックにおいては、東京での女子の銀メダル獲得をはじめ、パリでは、男女ともに自力での出場を果たしております。また、プロバスケットボールの最高峰NBAでは、八村塁選手の活躍など、大変な盛り上がりを見せております。今回整備しましたバスケットゴールは、ダンクシュートもできる本格的な仕様で、プロの試合も開催が可能となり、市民の皆様が、超一流のプレーを観戦することができるとともに、多くのバスケットボール愛好者が集い、プレーの質の向上や交流の促進が期待できます。また、この式典終了後には、今年7月に本市とパートナーシップ協定を締結しました男子プロバスケットボールチームの「ベルテックス静岡様」をお迎えして教室を開催いたします。この教室を通じて、こどもたちが将来、プロバスケットボール選手を目指すきっかけになるように願っております。市としましても、バスケットボール熱の勢いに負けない、施設の整備を推進し、子供たちの夢を膨らませていきたいと考えています。
2024年11月16日富士宮駅前広場等施設整備事業エレベーター完成式典
「富士宮駅前広場等施設整備事業エレベーター完成式典」にご臨席賜り、感謝申し上げます。この度、無事にエレベーター工事の完成を迎えることができたのは、地元の皆様やタクシー事業者、バス事業者等の駅前広場利用者の皆様のご協力の賜物であると考えております。ご協力、誠にありがとうございました。
さて、ペデストリアンデッキを含む、富士宮駅前広場は、昭和58年に完成してから40年以上が経過し、施設の老朽化だけでなく、利用者に不便をきたす部分がいくつかでてきておりました。そのため、富士宮市では令和5年度より、「富士宮駅前広場等施設整備事業」と称し、既存ストックを生かしながら、景観とユニバーサルデザインに配慮した施設へのリニューアルを進めてまいりました。この度、その中で始まりにふさわしいエレベーターの完成を迎え、皆様にお披露目できますことを大変うれしく思います。
このエレベーターの完成により、いままでは階段でしか行けなかったタクシー乗り場へのアクセスが便利になるだけでなく、今後、この付近に一般車用の乗降場も整備するため、送迎される駅利用者もこのエレベーターを利用してペデストリアンデッキを登り降りできるようになります。
富士宮駅北口の駅前広場では、今後トイレや待合所、案内サインの整備を予定しております。さらに、北口だけでなく、南口ふれあい広場のリニューアル等も予定しておりますので、事業全体が完成すると、世界遺産のまちの玄関口としてふさわしい駅前広場になっていると考えております。
今後も、工事が続き、ご不便をおかけすることもあろうかと思いますが、皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2024年10月11日全国地域安全運動出発式
防犯ボランティア団体の皆様におかれましては、日頃から、地域の防犯活動に多大なる御尽力をいただき、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
富士宮警察署の皆様におきましても、私たち市民の安全と安心を守るため、昼夜を分かたず警察活動に取り組んでおられますことに、心から感謝を申し上げます。
さて、本日から始まる全国地域安全運動は、安全安心なまちづくりを実現するために、毎年10月11日から20日までの10日間行われております。
運動初日の本日は、県が定めた「子ども見守り強化の日」であり、最終日は、富士宮市が毎月20日に定めた「子ども安全の日」であります。
市といたしましては、この運動期間中、警察、防犯ボランティア団体と連携し、積極的に防犯活動を行っていきたいと考えておりますので、本日お集まりいただいた防犯ボランティアの皆様におかれましても、期間中の活動を強化していただき、富士宮市全体が安全で安心なまちになるよう御協力をお願い申し上げます。
2024年10月7日核兵器標柱除幕式
広島、長崎に原子爆弾が投下されてから79年が経ち、被爆者の高齢化により悲惨な体験と平和への思いを語り継ぐことが年々困難となり、後世への継承が危惧されております。
富士宮市では、核兵器廃絶平和都市宣言の標柱建設を進める会の皆様のご尽力をきっかけに、平成21年から市内の公共施設各所に平和へのメッセージを込めて標柱を設置してまいりました。本日ここに「核兵器廃絶平和宣言都市」として、世界へ平和を訴えるべく、11基目となる標柱を市民の憩いの場である、この白尾山公園に設置することができましたことは、大変意義のあることであると思っております。
世界の各地では、未だ紛争やテロ行為が後を絶たず、また、ウクライナをめぐる現在の情勢は、核戦争に発展する可能性も懸念される大変憂慮すべきものであり、核兵器の廃絶が人類の死活にかかわる問題であることを強く認識させられております。核兵器の使用や威嚇は、どのような理由があっても絶対にあってはならないことです。この「核兵器廃絶平和宣言都市」の標柱が、平和を願う象徴となり、世界から核兵器が根絶される一助となることを願っております。
2024年9月8日第26回富士地域畜産まつり堆肥共励会表彰式
第26回富士地域畜産まつり堆肥共励会表彰式にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
この畜産堆肥共励会は、家畜ふん尿から良質な堆肥を生産した農家を表彰することにより、畜産堆肥の生産技術の向上を図ることを目的に開催しております。
今年は、乳用牛、肉用牛、豚、鶏の30戸の畜産農家から合計32点の堆肥が出品されました。その中から、良質な堆肥の生産をされ、各賞を受賞された農家の皆様に心からお祝い申し上げます。誠におめでとうございます。
さて、現在、燃料や飼料の高騰、牛乳価格の低迷など畜産業においても多くの課題がございます。
そのような中、畜産農家の皆様のご努力により、この富士地域は、静岡県が誇る畜産地域となっておりますことに心から敬意を表します。
今後も市といたしましては、この畜産まつりの開催により酪農の魅力を発信するとともに、利用者のニーズに即した堆肥の生産と利用促進を図ってまいりますので、皆様の御理解、御協力をお願い申し上げます。
結びに、本日の表彰式の開催に当たり御尽力を賜りました関係者の皆様方に心から感謝を申し上げますとともに、本日御出席の皆様の御健勝、御多幸を心より祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。
2024年8月28日富士見小学校体育館完成記念式典
「富士見小学校体育館完成記念式典」に、市議会議員の皆様をはじめ、地元区長の皆様、学校関係者の皆様、工事関係者など、多くの方々にお集まりいただき、盛大に完成式典が挙行できましたこと大変嬉しく思います。
昭和五十四年に富士見小学校の新設とともに建設された旧体育館は、地域の皆様に長年親しまれ、多くの卒業生を輩出してきました。
しかしながら、建設から四十五年経過する中で、耐震性の課題やより良い教育環境の改善を図るため、早期の建て替えを決定したところであります。
建設に当たりましては、今年度卒業を迎える六年生に少しでも早く使っていただくことや、体育館建設予定地にあった富士見小学校のシンボルであるオオムラサキ小屋の移設に配慮致しました。
さらには、本市は、令和三年にゼロカーボンシティを宣言し、脱炭素社会の実現に向けて取り組んでいることから、体育館の屋根には、太陽光発電パネルを設置し、脱炭素社会の実現の一助として期待をしているところであります。
また、有事の際には、体育館は避難所としても使用されることから体育館内に初めて防災倉庫を設置するとともに、太陽光発電パネルにより発電された電気を使用できる環境を整えました。
この体育館は、富士見小学校のこどもたちが利用するだけでなく、各種スポーツ団体や地域の皆様にも御利用いただき、地域のコミュニティ活動の拠点としても活用されることを願っています。
富士見小学校の児童の皆さんには、この新しい体育館で身体を鍛え大きく成長し、健康で活躍していただくことを多いに期待しています。
結びに、未来を担うこどもたちのために、市と致しましては、今後も教育環境の整備にしっかりと努めてまいる所存です。この体育館が、多くの方々に愛され、末永く利用される施設となることを心から期待し、私の挨拶とさせていただきます。
2024年7月20日お茶めパーク高原公園オープニングセレモニー
市内で34か所目の都市公園となる「山本高原公園愛称お茶めパーク高原」がこの度完成しました。この公園には、「市内初」の試みや施設が詰まっています。まず、地域の皆様に親しまれ、愛される公園になってほしいという想いから、愛称は、地元の黒田小学校の児童から募集し、延べ164の応募作品の中から選ばれ「お茶めパーク高原」に決定しました。また、公園の計画づくりにつきましても、住民参加型のワークショップを開催し、地域の方々と一緒に計画づくりを行いました。その結果、市内の都市公園で初となる3人制のバスケットボールを楽しめる多目的舗装広場のほか、斜面遊具や眺望を楽しめる展望広場、防災機能を備えた施設などを整備いたしました。私は、今後、この公園が地域の新たな活動の拠点として、また、幅広い世代の方に魅力ある空間として、末永く多くの方に親しまれる公園になりますことを願っております。これからも市民に愛される魅力あふれる公園づくりや、より良い子育て環境の充実に向けて、全力で取り組んでいく所存でございますので、皆様の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
2024年7月10日お山開き
私たちは、世界文化遺産として世界に誇る、富士山の雄大な自然と文化的景観を守り、市民が一丸となって持続可能な品格ある美しいまちづくりに取り組むとともに、この夏、富士山を訪れる皆様の安全を祈願し、ここに令和六年度富士山夏山シーズンの幕開けを宣言します
2024年6月16日世界遺産登録記念祭
富士山が「信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産に登録されてから早いもので11周年を迎えることとなりました。毎年、大勢の皆様とお祝いできますことを大変嬉しく思うと共に、積み重ねてきた11年の歩みを深く噛みしめている次第でございます。また、それと同時にこれからの富士宮市の可能性に強い思いを抱いております。今年度は、世界最高峰の山「エベレスト」に抱かれるネパールのバグマティ州マンダン・デウプール自治体と世界遺産文化交流都市提携に向けて動き出したところであります。文化、教育等における国際交流や相互協力を通じて、より広くより効果的に世界遺産富士山の普遍的な価値を次世代に継承していきたいと思っております。富士山は崇高、雄大でありながら我々の心を和ませ、安心感を与えてくれます。世界遺産富士山に抱かれるわがまち富士宮市は、住む人にも訪れる人にも心の癒しや安心感をもたらす魅力をより一層引き出していくべきであると私は考えます。そのためには、「清流の美」「空間の美」「庭園の美」をコンセプトに誇りの持てる品格あるまちづくりを進め、これからも当市が大切にしてきた文化や資源、皆様の想いを後世に引き継いでいく舵取り役として尽力する所存です。毎年、富士宮市とともに記念祭を盛り上げていただいております富士宮商工会議所青年部の皆様、また会場をお貸しいただいております富士山本宮浅間大社様はじめ、ご協力いただいております皆様に改めて感謝申し上げます。
2024年6月7日一般広域道路富士富士宮道路建設期成同盟会通常総会
富士市と富士宮市から構成される岳南都市圏は、通勤や通学は勿論のこと、買い物など市民の日常生活にも非常に密接した関係にあり、これまで一体的に発展してきた地域であります。しかしながら、岳南都市圏では、交通渋滞が慢性化し特に両市を結ぶ南北の交通網の渋滞は大きな課題であり、地域の交流、経済の発展にも、支障をきたしております。加えて、今後想定されます富士山噴火等の災害時に対応するための新たな交通網の構築は、この地域の大きな課題となっております。これらの課題を解消するためには、広域的な道路ネットワークの計画が必要であり、『富士・富士宮道路』を一刻も早く具体化、具現化することが重要であります。そして、将来的に中部横断自動車道路に接続する構想道路の『富士宮富沢連絡道路』が実現されることは、岳南都市圏における広域的な循環機能を持つ、道路ネットワークが構築されると期待するところでございます。このような広域的な道路事業は、20年から30年という長い時間を要し、一朝一夕に成し得るものではないと考えております。しかしながら、岳南地域の協力体制が整っていくことで、事業の進捗が一層加速することにも大きな期待を寄せるものであります。このような想いから、令和4年1月に、富士市と連携・協力し、国会議員の先生方を顧問にお招きして、本同盟会を新たに発足させることができました。令和5年12月に、國場(こくば)国土交通副大臣などに対し、『富士・富士宮道路』の必要性を訴え、建設を推進するため、国による路線の必要性・効果の調査、地域ネットワーク課題の調査の実施を要望いたしました。この富士・富士宮道路は、地域産業の活性化を図り、地元企業の活動支援と物流の効率化のため、岳南地域には欠かせない主要道路であり、また、田子の浦港から朝霧高原を結ぶ観光ルートとしても重要な道路であります。我々の熱意と団結を強めることが、国土交通省や財務省の担当者の心を動かし、未来の岳南都市圏の発展に寄与するものと思っております。富士・富士宮道路の線形ルートについては、これから十分に協議し、できるだけ早く最良のルートが決定され、この事業が推進されることを期待しております。
2024年5月10日宮っ子!消防わんぱ
「宮っ子!消防わんぱーく完成記念式典」に、地元区長様をはじめ、白糸・上井出の園児の皆様など多くの方々の御臨席を賜り、厚く感謝申し上げます。
さて、私が市長に就任してから、特に力を注いできた施策の一つが安全・安心のまちづくりであり、それに欠かすことができないものが消防であります。その消防の根幹を成すものは、人材でありますが、近年、消防団員数の減少だけでなく、消防職員採用試験の受験者数が減少傾向にあります。こうした状況の中、宮っ子!消防わんぱーくは、白糸自然公園に訪れる子どもたちをはじめとした多くの方々に、普段なかなか触れる機会がない消防車・救急車に直接触れてもらい、消防を身近に感じてもらうとともに、地元を守るヒーローとして大きくアピールし、子どもたちの憧れの存在であり続けたいという願いから整備を進めてきました。この施設にて、元気いっぱい、楽しく消防車・救急車に触れ合うことで、消防に興味を持っていただき、将来一人でも多くの子どもたちが消防職員及び消防団員を目指してくれたらうれしい限りであります。
なお、このような施設は、昭和二十五年の富士宮市消防本部発足以来、七十四年の長い歴史で初めてであり、伝統ある富士宮市消防のさらなる発展の第一歩となることを大いに期待しています。
2024年5月5日流鏑馬祭り
浅間大社の役員の皆様を始め、多くの氏子崇敬者の御参列の下、浅間大社の流鏑馬祭が厳粛に開催されましたことを心よりお慶び申し上げます。
本祭事は、1193年に源頼朝が富士の裾野で巻狩りを行った際、富士山本宮浅間大社を参拝し、武運長久と国の安泰を祈願して日本の伝統的武芸である流鏑馬を奉納したことが始まりと言われている、非常に由緒ある神事であります。
この流鏑馬祭は、富士宮市の観光行事の中でも、最も大きな行事として、市内外から多くの観光客が訪れる富士宮市の誇りとする行事であります。
特に練行では、鎌倉時代そのままに武者などに扮した一行が市街地を練き、この流鏑馬祭を大いに盛り上げていただいています。
また、浅間大社の社殿は、徳川家康公が関ケ原の戦いの後、戦勝祈願の礼として再興したものであり、高さ13mを誇る国指定重要文化財の本殿は、家康公が富士山を祀る浅間大社を尊崇し、格式高く風格のある浅間造で建立された建物であり、その価値は国宝に相当するものであると思っております。
さて、昨年度は、富士山が世界遺産、世界の宝として認められてから10周年を迎えました。市では様々なイベントを実施し、市民の皆様と共にお祝いしましたが、私たちはその先を見据えなければなりません。
大切なのは、10周年のその先にある未来です。
私たちは、この機会に富士山が世界遺産になった意義、「信仰の対象と芸術の源泉」ということを、改めて心に刻み、次の世代につなげる必要があります。まちづくりにおいて市では、浅間大社の隣を流れる清流神田川沿いを「清流の美」「空間の美」「庭園の美」をキーワードに品格のあるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。ここ浅間大社は、多くの武将に崇敬され、富士山が世界遺産に認められた価値を感じることができる中心的存在であります。
市といたしましては、昨年実施した大社第二駐車場の神田川沿いの遊歩道整備をさらに北側の御手洗橋まで延伸させる工事や登山道沿いの歩道整備を行うとともに、6月には浅間大社の西側に江戸屋様が運営するカフェベーカリーがオープンいたします。
これを機に大社周辺の回遊性を高め、観光客が長時間滞在できる取組を進めてまいります。
引き続き市では、その浅間大社が築き上げてきた伝統を重んじながら、富士宮の歴史、文化を次世代に継承し、さらなる地域振興につなげてまいりますので、皆様方のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
2024年4月13日根原地区火入れ事業
根原地区の皆様をはじめ、消防団、ボランティアの皆様など、大勢の皆様に朝霧高原の火入れに御協力いただきまして、誠にありがとうございます。
さて、根原地区の火入れは、300年余りの歴史があり、火入れ地を含む152haの草原は、文化庁の「ふるさと文化財の森」に指定されております。
富士山の裾野に広がる朝霧高原の美しいススキ景観の維持並びに、富士宮市の特定希少野生動植物に指定されているキスミレをはじめとする多様な植生の保全のためにも、火入れは欠かすことができません。
草原に火を入れる技術には、天候や風を読み、地形を熟知することが必須であり、長い歴史の中、根原地区の皆さんが、この技術を絶やすことなく、受け継いでこられましたことに心から敬意を表します。