市長定例記者会見(平成29年2月)
2017年02月08日掲載
市長定例記者会見(平成29年2月)について掲載しています。
市長定例記者会見(平成29年2月)
日時:平成29年2月7日(火) 10:00~
場所:市議会第二委員会室
内容
- 市議会2月定例会議案について
- 2020年東京オリンピック スペイン空手道連盟事前キャンプ受入れに係る覚書締結式の報告について
- 神田通り商店街への宿泊施設「キャビンハウス ヤド 富士宮店」の出店について
- 子宝祝い品「たすき帖」の贈呈開始について
市議会2月定例会議案について
去る2月3日、市議会2月定例会の議案を、市議会に送付いたしました。
今回の議案送付件数は、40件です。
内容は、報告が3件、条例が15件、一般議案が1件、平成28年度補正予算が8件、平成29年度当初予算が12件、人事案件が1件、であります。
議案の主なものを説明します。
はじめに、議第17号から議第24号の平成28年度補正予算について説明いたします。
今回の補正予算は、年度末に向け、予算の執行状況、および収入状況を把握する中で、歳入・歳出の補正を行うとともに、事業の進捗状況により、平成28年度内の完了が困難な事業については、繰越明許費の設定を行いました。
まず、歳入では、「法人市民税の減収と固定資産税の増収に伴う市税の補正」、「地方消費税交付金の追加」、「寄附金の追加」、「国・県補助事業の内示・決定に伴う特定財源の補正」などにより財源を措置いたしました。
歳出では、「子ども医療費助成事業」、「健康診査事業」、「バイオマス資源活用モデル事業」などに追加するとともに、「決算見込みに伴う各種事業費の補正」を行いました。
また、国の平成28年度補正予算に伴い、事業を前倒しで実施する、「富士根北中学校屋内運動場耐震補強事業」も追加いたしました。
なお、歳入歳出予算の補正等から生じる剰余財源については、「庁舎整備基金」、「土地取得基金」、「学校施設整備基金」、「財政調整基金」に積立てを行いました。
次に、議第25号から議36号の「平成29年度当初予算」について説明いたします。
平成29年度当初予算は、第5次富士宮市総合計画が2年目を迎えるにあたり、本市が目指す将来都市像「富士山の恵みを活かした 元気に輝く国際文化都市」の実現に向けて、総合計画に掲げた3つの重点取組と、7つの基本目標に沿った予算編成に努めました。
また、懸案事業であった「学校給食センター建替事業」をはじめとする大型事業が完了する一方、増大を続ける社会保障費や人口減少という厳しい環境の中で、「公共施設の老朽化に対応する施設の予防保全事業」に本格的に取り組み始めるなど、「将来に向けて、持続可能な行財政運営」という視点も重視した予算編成を行いました。
その結果、一般会計の当初予算額は、前年度と比較して、
12億3,000万円、2.9%減の、413億8,000万円となりました。
待望の富士山世界遺産センターが12月にオープンすると聞いております。また、国は訪日客4,000万人という目標を掲げております。
地方創生が叫ばれるなか、今こそ富士宮のポテンシャルを発揮するときだと思っております。
そのようなことから、平成29年度の主要施策については、「世界遺産富士山のあるまち」としての整備、「国際化に向けた取組の充実」とともに、「子育てしやすいまちづくり」に向けての更なる充実を図るべく位置づけをしております。
それでは、お手元の「平成29年度 主要事業の概要」について説明いたします。
それでは、主要事業について、説明いたします。
まず、資料の1ページから3ページをご覧になってください。
「3つの重点取組」は、「世界遺産のまちづくり」、「安全・安心なまちづくり」、「人口減少社会を克服するまちづくり」を位置付けていますが、これは、全体の事業の中から、幅広い対応が求められる取組で、特に重きを置いているものであります。
順に説明いたしますと、「恵み豊かな未来づくり」、これは「世界遺産のまちづくり」です。
●富士山世界遺産センターのオープンに合わせ、富士山本宮浅間大社の周辺整備や、人穴富士講遺跡などの構成資産整備などを行います。
●世界に飛躍する国際文化都市に係る取組としては、外国人誘客をはじめとする観光振興のほか、新たに台湾の台南市との友好都市提携に係る都市交流、市内中学生を英語圏に派遣する「世界にはばたく子どもたち育成事業」、小中学校教職員の海外研修派遣事業などを行います。
続いて、「いきいき元気な未来づくり」、これは「安全・安心なまちづくり」です。
●健康増進や地域コミュニティづくりを推進するために、地域におけるラジオ体操を奨励することを目的に、新たにラジオ体操を実施する区に対して助成を行います。
●立病院の整形外科診療体制の回復に伴い、未利用病棟を使用して実施してきました地域包括ケア事業について、引き続き実施するため、地域包括ケア病棟の増設を進めます。
●耐震シェルターの設置に対して、新たに助成事業を開始いたします。
●富丘地区における交流拠点施設整備に向けて、測量等を行います。
続いて、「誰もが輝く未来づくり」、これは「人口減少社会を克服するまちづくり」です。
●児童の快適かつ安全・安心な放課後等の居場所を確保するため、放課後児童クラブ2施設の整備を行います。
●認定こども園の施設整備への助成を行い、待機児童0に向けた取組を強化します。
●地域間での情報格差を解消するため、光ファイバー網未整備地域の整備に対し、助成を行います。
●富士地域の子どもたちに、100パーセント富士宮産の安全で安心な美味しい牛乳を提供する、学乳プラントの建設への支援を行います。
続いて、総合計画の7つの基本目標の中で、新規事業を中心に説明いたします。
基本目標2 富士山の麓から創造力と活力がみなぎるまちづくり(産業)では、
●富士宮産食材のPRイベントとして、富士宮産食材を楽しむ大会を宮町商店街で開催します。
●鳥獣処理加工施設の整備に対して助成を行います。
●市制施行75周年記念事業として、商工展を開催し、商工業者による総合展示販売を行うとともに、ジョブフェスティバルも同時に開催いたします。
●市制施行75周年記念事業として、織田信長公に関係する市町の首長による織田信長サミットを、静岡県内で初めて開催いたします。
基本目標3 みんなの幸せと潤いを創出するまちづくり(健康福祉)では、
●全ての新生児への検査機会の提供と子どもの健やかな成長発達を支援するため、新生児聴覚検査費の助成を行います。
●骨髄移植を推進するため、骨髄等提供者(ドナー)と企業 に対し助成を行います。
●生活困窮者支援として、子どもに対する学習支援や相談を行います。
基本目標4 郷土に学び郷土を愛する心豊かな人を育むまちづくり(教育文化)では、
●学校ICT環境整備として、小学校普通教室に無線LAN環境とタブレットPCを整備いたします。
●小中学校教職員に対し、医師によるメンタルヘルスチェックを行います。
基本目標5 富士山の魅力を発揮した快適なまちづくり(都市整備)では、
●防災機能を持つとともに、軽スポーツなどができる、地域づくりの核となる公園の整備を、宝町地先で進めます。
●商店街に色とりどりの美しい花を設置いたします。
基本目標6 豊かなコミュニティを持つ安全・安心なまちづくり(市民生活)では、
●防災マップの多言語化を実施します。
●地域による防犯活動の定着を図るため、自主防犯組織の活動に対して、助成を行います。
●高齢者の振り込め詐欺等の被害を未然に防止することを目的に、迷惑電話防止装置設置への助成を行います。
基本目標7 市民と一緒に取り組むまちづくり(市民参加・行財政)では、
●カメラ付き無人航空機(ドローン)により、富士宮市の美しい景色を俯瞰で撮影し、情報発信します。
●6月1日に市制施行75周年を迎えることから、記念講演会を開催します。
以上、「主要事業の概要」の中から、新規事業を中心に、私から発表させていただきました。
平成29年度は富士宮市の将来の発展に向け、非常に重要な年であると思っております。
市民の皆さま、市議会議員の皆さまとともに、これまで以上に、全身全霊で全国に誇れるまちづくりに取り組む覚悟でございます。
よろしく、お願いいたします。
以上、市議会2月定例会議案について説明させていただきました。
■質疑応答の要旨
記者
平成29年度主要事業のうち、人穴富士講遺跡の整備、白糸ノ滝売店集約化事業基本設計の内容を教えてほしい。
富士山世界遺産課長
文化課と連携して行うもの。
人穴については、現在立ち入ることができない状態になっているが、これを調査も含めて中に人が入れるような対策を講じて、回遊を図っていきたいと考えている。
白糸ノ滝については、売店の集約化を進めているが、売店の安全性や景観の問題等があるなか、売店の方々との協議、個別の相談を進めながら、集約先への移転を促進していこうというもの。
記者
人穴富士講遺跡は、平成28年度中に整備を終える段取りか。
市長
まだ終わらない。
富士山世界遺産課長
今、人穴の入口については対策を講じているが、中については今後進め、回遊性を図るものについては文化庁と協議しながら平成29年度に予定するということで上程させていただいている。
記者
(整備は)平成29年度中に終わるということか。
富士山世界遺産課長
平成29年度中にはおおむねできるかたちとなっている。
市長
駐車場整備とか花壇整備がまだ残っているので、そういうところをしっかりやっていきたい。
記者
平成29年度主要事業のうち、静岡県の富士山世界遺産センターのオープン関係としては、世界遺産のまちづくり推進事業、世界遺産のまちづくり関連施設整備事業、この2つを盛り込んだということか。富士山世界遺産センターオープンにあわせてどのような事業を展開していくのか。
市長
富士山世界遺産センターのオープンは、県が主体性をもって実施する。
記者
富士山世界遺産センター関係でくくったものがあれば教えてほしい。
市長
県と連動して富士宮市が行えることに取り組んでいく。
企画戦略課長
富士山世界遺産センター開館にあわせての富士宮市の事業としては、まちなかを歩いていただくための案内として「まちなかのサイン整備」、利用者が増えることが見込まれる「神田川観光駐車場へのトイレ設置」この2本を行う。
市長
(トイレ設置は)大勢の人が利用することとなるので、それなりに大きなものを考えている。
記者
市長の思いという中で、平成29年度当初予算を名づけてというようなものはあるか。
市長
一般会計当初予算額が413億8,000万円なので「よいみや」と。よいは「良い」、みやは富士宮市の「宮」。「良い宮づくり予算」と。
平成28年度に学校給食センター立替事業が終わったので予算規模は縮小したが、事業の量は増えている。
記者
対前年度比減の一番大きな原因は学校給食センター立替事業の終了ということだが、事業の総額を教えてほしい。
教育部長
決算前であるが総事業費は39億8,000万円である。
市長
約40億円ということ。
教育部長
予算ベースでお答えした。決算ベースでは少し減る。
お答えしたのは学校給食センター立替事業の総額であり、平成23年度から積み上げた数字である。
財政課長
平成28年度当初予算では、約26億円が学校給食センター立替事業関係の予算であった。
2020年東京オリンピック スペイン空手道連盟事前キャンプ受入れに係る覚書締結式の報告について
1月の定例記者会見の席上で、私から発表いたしました2020年東京オリンピック スペイン空手道連盟事前キャンプ受入れの覚書を締結するため、1月30日から2月4日の日程でスペインを訪問いたしましたので報告させていただきます。
1月30日に出国し、時差の関係もありますがその日のうちにマドリッド空港に到着いたしました。
翌1月31日には、このたびの事前キャンプ誘致に尽力いただきました在スペイン日本人空手関係者のお住まいの都市であるアリカンテ市庁舎に、ガブリエル・エチャベリ・フェルナンデス市長を、翌2月1日にはムルシア市庁舎に、ホセ・フランシスコ・バジェスタ・ヘルマン市長を表敬訪問させていただき、ごあいさつ申し上げるとともに、富士宮市と両市の友好を深めてまいりました。
そして、いよいよ、2月2日には在スペイン日本大使館において、「スペイン空手道連盟競技代表選手の2020年東京オリンピック事前キャンプに関する覚書」の締結式に臨みました。
締結式では、富士宮市の視察に訪れてくださいましたスペイン空手道連盟のアントニオ・モレノ・マルケーニョ会長、水上正史駐スペイン日本国特命全権大使、静岡県文化・観光部後藤淳部長代理出席のもと、覚書に調印いたしました。まさに感無量の瞬間でございました。
締結式の後の懇親会では、さらにスペインとの友好を深めることができました。
そして、2月3日には現地を出発し、翌2月4日には無事帰国してまいりました。
以上、わずかな滞在期間だったわけでございますが、私にはスペインの皆さんが古くからの友人ように感じました。これをご縁に富士宮市とスペイン空手道連盟の皆さん、そしてスペイン国民の皆さんとより一層の交流を深めることができればと思っております。
以上、スペイン訪問の報告とさせていただきます。
■質疑応答の要旨
記者
スペイン空手道連盟との覚書締結のなかで、具体的な受け入れの時期や人数について踏み込んだものはあったのか。
スポーツ振興課長
人数について、詳細はこれから決めていく。(2020年東京オリンピックに)出場する選手の数により決まってくると思う。
時期について、2019年のプレ大会、2020年の直前キャンプの際の受け入れとなるが、市民との交流活動も含めて1週間なり10日なりの受け入れとなる。
記者
(市長に)あらためて、いろんな自治体が(2020年東京オリンピック・パラリンピックの事前キャンプ等を)誘致しているなか、いち早く決定したことについて感想をいただきたい。
市長
富士宮市の空手家とスペインの空手家が旧知の仲であったということが非常に幸いした。
富士宮市としては、世界の一流選手、オリンピックで金メダルを獲るような選手が来てくれて、それを市民の皆さんに見ていただくということになれば、富士宮市の空手のレベルアップにもつながるし、またいろいろな意味においてプラス面が出てくるのではないか。大変よかったと思っている。
大使館、県も協力していただき締結に至った。正式に覚書を締結したのは富士宮市が一番とのこと。とんとん拍子に進んだ。
記者
静岡県内で一番ということか。
市長
他自治体においても内々には決まっているが、調印式(覚書締結式)にまで至っているのは富士宮市が第一番目だということ。
観光課主幹兼観光施設係長
静岡県に確信したところ、焼津市がモンゴルのレスリング、藤枝市がイタリアの柔道、伊豆の国市がモンゴルの柔道と覚書(基本合意書)を締結している。基本合意書ということなので、詳細は今後詰めて受け入れの前年までに詳細を決めていこうという内容。
今回、スペインの全競技団体の中で、スペイン空手道連盟と富士宮市との覚書締結が日本との最初のケースということで紹介を受けている。
記者
日本で最初ということか。
観光課主幹兼観光施設係長
スペインの競技団体と覚書を締結したのは、日本全国で富士宮市が一番だということ。
記者
トレーニング施設は決まっているのか。
スポーツ振興課長
富士宮市民体育館の武道場を予定している。
市長
(施設を)修繕して、トレーニング環境を良くして迎えたい。
神田通り商店街への宿泊施設「キャビンハウス ヤド 富士宮店」の出店について
神田通り商店街に、2月25日に新しい宿泊施設が誕生します。予約受付は3月1日からです。
店名は、「キャビンハウス ヤド 富士宮店」であります。年内に完成する予定の富士山世界遺産センターの開館に伴い、構成資産を多く持つ富士宮市には、国内外から多くのお客様が訪れることが予想されます。また、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催による影響も大きいのではないかと考えております。
そのようななかで、富士宮市にとって宿泊施設の誘致は長年の課題でありましたが、昨年のくれたけインプレミアム富士宮の建設の発表に続く、新たな宿泊施設のまちなかへの出店は大変喜ばしいことだと思っております。
「キャビンハウス ヤド 富士宮店」は、客室数は約100室で、安価でくつろぎやすく、男女で分けたフロアを設けるなど、大人数に対応でき、かつ安心してご利用いただけるため、長期間での滞在も期待できる宿泊施設と聞いております。
食事の提供はないと聞いておりますので、飲食業や、お泊りの前後にはここを拠点に商店街を散策していただき、買い物なども楽しんでいただくことで経済効果にも期待しているところであります。
このような、民間事業者による宿泊事業への参入は、富士宮市にとってまことに喜ばしいことであり、中心市街地の活性化の起爆剤になると思っております。
富士山が世界遺産となり、世界遺産センターが建設され、富士宮市が大きく変わり、元気に輝く国際文化都市の実現に向けて着実に進んでいることを実感しております。
子宝祝い品「たすき帖」の贈呈開始について
富士宮市では、国の地方創生交付金を活用し、新しく市民となる子を出産した母親に対し、市としてお祝いの気持ちを表すため、成長記録を含めた親から子への想いを伝える世界でたった1つのノート、「たすき帖」の贈呈を開始いたします。
富士宮市では、第5次富士宮市総合計画の重点的な取り組みとして、「誰もが輝く未来づくり」を掲げ、人とまちが輝き、人口減少社会に打ち克つまちづくりに取り組んでおります。
重点プロジェクトとして定めた「結婚、出産、子育ての希望実現プロジェクト」では、結婚、出産、子育ての希望を実現させるとともに、子育てしやすい社会環境の整備を掲げております。
これまでも、結婚し、出産する意識の醸成を図るために、少子化対策事業として様々な施策を行っておりますが、この「たすき帖」は、新しい市民の誕生に対するお祝いという意味と、今後の健やかな成長を願う親の気持ちを綴っていただくものとして、お渡しするものであります。
「たすき帖」は、子どもが成人するまでの20年間の成長記録と、そのときどきの親の想いを記録、そして、子どもに伝えていきたいメッセージをまとめられるノートです。
子への思いを綴った「たすき帖」は、親と子どもをつなぐ「たすき」として、20歳を迎えた子どもに託され、愛情に満ちたそのノートはその後の子どもの人生に引き継がれていきます。そのような願いを込めて、贈呈させていただくものであります。
配布は、この後開始し、子ども未来課で、児童手当や子ども医療受給者証の手続きに来庁したお母様方に子ども未来課職員から心をこめてお渡しさせていただきます。なお、平成28年4月1日以降に出産された皆様にもご希望により子ども未来課窓口にて随時お渡しさせていただきます。
お問い合わせ
企画部 広報課 広聴広報係
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電話番号: 0544-22-1119
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