市長定例記者会見(平成28年7月)
2016年07月26日掲載
市長定例記者会見(平成28年7月)について掲載しています。
市長定例記者会見のようす
市長定例記者会見(平成28年7月)
日時:平成28年7月6日(水) 10:00~
場所:市議会第二委員会室
内容
- はじめに
- 富士山女子駅伝〔2016全日本大学女子選抜駅伝競走〕の 開催と第一中継所の富士宮市への設置について
- 水の日記念事業「富士山水まつり」の第1回開催について
- 富士宮市災害対策の計画策定等ついて(1) 富士宮市災害時受援計画 (2) 富士宮市富士山火山避難計画 (3) 富士宮市避難所開設等における応急危険度判定行動マニュアル (4) 職員災害時行動マニュアル
はじめに
7月となりました。
7月10日にはですね、お山開きを迎え、富士宮市は、夏山観光シーズンを迎えます。
今年も、多くのお客様が、市内外・県外、はたまた、国外からもおいでになります。
富士宮市として「もてなし」の心をもってお迎えさせていただきたいと思います。
そのような中で、宿泊施設の少なさが富士宮市の課題となり久しかったわけでございますが、6月30日に、富士宮駅前の民有地に株式会社呉竹荘様によるホテル「くれたけインプレミアム富士宮」建設の、待ちに待った、うれしいニュースが発表されました。
これからの、富士宮市発展にとりまして、静岡県による、世界遺産センターの建設とも相まって、間違いなく、富士宮市の発展の起爆剤になるものと、富士宮市長として心から歓迎するものであります。
以上、7月の発表を前に、最近の所感を述べさせていただきました。
富士山女子駅伝〔2016全日本大学女子選抜駅伝競走〕の 開催と第一中継所の富士宮市への設置について
第4回目を迎える、2016全日本大学女子選抜駅伝競走、通称・富士山女子駅伝は、全国の駅伝ファン注目の大会として、今年も、年の瀬の12月30日に富士宮市・富士市を会場に行われます。
当日は、午前10時に富士山本宮浅間大社前をスタートし、フジテレビ系列の各放送局において全国へ生放送されます。
私は、以前より、「富士宮市内をもっと長く走っていただきたい。」と熱望しておりました。
その思いが実り、今大会から、富士宮市内のコースが延長されることとなり、また、新たに中継点も設けられることとなりました。
このコース変更に当たっては、主催者である公益社団法人日本学生陸上競技連合のご協力はもちろんのこと、富士市内のコース・中継所の変更が伴うことから、富士市のご理解とご協力なくしては実現することはできませんでした。
富士市長様、並びに富士市民の皆様に、この場をお借りして深く感謝申し上げる次第であります。
スタートは、従来どおり富士山本宮浅間大社で、神田通り商店街を東へ向かいます。
その後、富士宮信用金庫東町支店のT字交差点を左折し、富士宮郵便局の前を北進。田子の月さん交差点を左折し、ここから選手は西へ向かい、マックスバリュ朝日町店交差点前を左折し、県道414号富士富士宮線を南へ向います。十字街交差点を左折し、宮町商店街を走り抜け、スタート地点の浅間大社が第1中継所となります。
これで、富士宮市内は、第1区の4.1kmの区間と、富士市境までの3.3kmを加えた7.4kmのコースとなりました。
今回のコース変更により、従来よりもさらに多くの市民に駅伝を観戦していただけることとなり、私の願いがかない、まさに、感無量であります。
開催まで6か月間、大会共催都市として、関係団体の皆様、市民の皆様のご協力をいただきながら、大会の成功に向けて、今まで以上の大会運営ボランティアのご協力をいただき、万全を期す所存でございます。
■質疑応答の要旨
記者
富士宮市内のコースが4.1km増えたということはコース全体の距離も4.1km伸びたということか。時間的にはどうか。
スポーツ振興課長
コース全体の距離は400m伸びた。これは富士市内の一部コースと中継所の変更によるもの。時間的には2~3分程度伸びることが考えられる。
記者
富士市内のコースが短くなったということか。
スポーツ振興課長
お見込みの通り。
市長
(富士宮市のコース延長と中継所設置について)第1回目の時から要望してきた。4回目を迎え、その願いがかない大変喜ばしい。
記者
ほとんどが新しいコースとなり、今までの記録は参考にならなくなるということか。
スポーツ振興課長
お見込みの通り。
市長
これで定着していくと思う。
水の日記念事業「富士山水まつり」の第1回開催について
平成26年7月1日に「水循環基本法」が施行され、毎年8月1日は「水の日」と定められました。
富士宮市は、自然景観、産業、観光、日々の生活など、あらゆる場面において富士山の自然にはぐくまれた清らかな水の恩恵を受けております。
しかし、あまりにも当たり前にきれいな水が身近にあることから、水に対する有難味というものを忘れてはいないか?
私は自戒を含めてそのようなことを考えております。
そこで、改めて水のありがたさ、貴重さを皆で認識し、皆で楽しみ、水をPRすることを目的とした、「水の日記念事業「富士山水まつり」」を、初の取り組みとして、開催をいたします。
日時は、7月31日 日曜日、日曜日にこだわりましたものですから8月1日ではございません、午前9時30分から午後3時30分までで、場所は、神田川ふれあい広場、花と食の元気広場ほかで行います。
内容は、子ども向けの「にじますつかみ取り&串焼きバーベキューコーナー」、ゴムボートでの「神田川川下り」や、「湧水スタンプラリー」が行われるほか、大人も楽しめる水生生物調査教室「川で虫を探そう!」、市の2トン給水車による「水道水試飲体験」、水関連企業コーナーによる製造工程や製品の展示ブース、またフードコーナーなどもあり、盛りだくさんの内容となっています。
なお、市立図書館3館では「水」にまつわる図書を集めたテーマコーナーの設置、また、芝川会館では芝川ライオンズクラブ主催による水の日記念講演会「富士川を知ろう!」も開催されます。
この水まつりの開催にあたりましては、富士山本宮浅間大社、静岡県富士土木事務所、大宮小学校、富士宮市非出資漁業協同組合、アサヒ飲料(株)富士山工場、(株)TOKAI、大宮製紙(株)、富士養鱒漁業協同組合、北川製餡所、Kitchen Fujiyama、藤太郎、スマイルウィズコルネット、(株)YSC、特定非営利活動法人EPO、朝霧高原そばの会、たべ茶う会、柚子庵、協同組合富士山特産品振興会、生活協同組合パルシステム静岡 様のご協力をいただいており、この記念すべき第1回のおまつりを市民協働で盛り上げていただけることは大変喜ばしいことでございます。
関係各位のご協力に、深く感謝申し上げる次第でございます。
私は、このイベントを通して、多くの皆様に、あらためて「水」について、考えていただける機会になればと考えております。
多くの皆様のご来場をお待ちしております。
富士宮市災害対策の計画策定等ついて (1) 富士宮市災害時受援計画 (2) 富士宮市富士山火山避難計画 (3) 富士宮市避難所開設等における応急危険度判定行動マニュアル (4) 職員災害時行動マニュアル
近年、日本では、地震、噴火、風水雪害等による大規模災害が発生し、各地で大きな被害を受けております。
こうした大規模災害はいつ発生するかわかりません。
市では、このような状況になった場合に迅速に対応するため、「富士宮市災害時受援計画」ほか2つの計画を策定するとともに、「職員災害時行動マニュアル」の改訂を行いました。
まず、1つ目は、新たに策定いたしました「富士宮市災害時受援計画」でございます。
この計画は、富士宮市が被災したときに、全国からの支援物資および支援活動を効率的かつ有効に利用できるよう、「物資調達・受け入れ・仕分け・配送業務」「罹災証明の発行業務」をはじめ、被災時に支援を要する17の業務や、受入体制等について具体的に定めました。
支援を行う側が、被災自治体の負担とならないよう十分配慮することはもちろんでありますが、支援を受ける側も、他の自治体、関係機関、NPO、ボランティア、企業など、多方面からの支援を最大限に生かせるよう、受け入れ体制を予め定めておくことが必要であることは、過去の被災事例などからも明らかであります。
今後、万が一の場合に対応できるよう、関係部署、関係機関への周知を図ってまいります。
2つ目は、新たに策定いたしました「富士宮市富士山火山避難計画」であります。
この計画については、国や火山専門家をはじめ、静岡県、山梨県、神奈川県の3県、および周辺市町村等で組織する「富士山火山防災対策協議会」では、平成27年3月に「富士山火山広域避難計画」を策定いたしました。
富士宮市では、この計画の内容を踏まえ、不測の事態に際し、市民の皆様や、登山客等の生命を守ることを第一義に考え、噴火に伴う溶岩流、火砕流などからの避難方法、避難場所等を具体的に定めました。
今後、この計画の周知に努めてまいりますので、万一の際にはこの計画に基づく迅速な避難をお願いしたいと思います。
3つめは、新たに策定いたしました、「富士宮市避難所開設等における応急危険度判定行動マニュアル」でございます。
地震災害が発生した際、静岡県の大規模地震対策「避難計画策定指針」、および市の「避難所運営マニュアル」により、避難所を開設するにあたっては、「被災建築物応急危険度判定士が、避難所となる建物の危険度判定を行い、避難所の安全性を確認する必要がある」としており、安全に使用可能であることが確認できてから開設することを原則としております。
ただし、平常時に耐震ランクが1aと評価されている建築物については、発災後、市の職員または施設管理者が、目視によって異常がないことを確認できれば開設も可能としております。
このことは、これまでにも、指針や運営マニュアルに示されていましたが、明確な方法を示したものがなかったため、本マニュアルを策定いたしました。
これにより、万が一富士宮市が被災した際には、迅速に避難所が開設されることに万全を期すものであります。
4つめは、平成28年熊本地震等の教訓を踏まえ、発災直後は、膨大な情報を迅速かつ正確に処理することが必要となるため、「職員災害時行動マニュアル」における災害対策本部機能の大幅な見直しを行いました。
なお、このマニュアルは、発災直後からの職員の行動が網羅されており、全職員が常に携行し、災害に備えております。
市では、こうした計画およびマニュアルの策定、見直しを随時行い、市民の生命を守るとともに、安全安心が確保できるよう務めて参りたいと思います。
発表以外の質疑応答の要旨
【学乳について】
記者
牛乳の会社は6月末設立で準備を進めているということだったがどのような状況か。
市長
会社の名称は富士の国乳業株式会社で決定したと聞いている。
平成28年6月29日の設立で登記済みであり、代表取締役以下役員も決まり、進めているとのこと。
富士市にお願いしてきたことについても、7月4日に、富士市は富士宮産100%の学乳に移行すると決定したと口頭で報告を受けたところ。
今後、富士宮市、富士市、富士の国乳業で詳細の取り決めをし、契約を結ぶこととなっている。
農政課長
現在プラントの場所が検討され、候補地は2か所ほど上がっており、7月14日に取締役会で決定すると聞いている。
記者
当面、社長や関係者が市長に状況を報告する機会はあるか。
農政課長
富士の国乳業から、プレス発表の意向があると聞いている。
場所や、富士市との関係のなかで様子を見ているが、近日中にはあるのではないかと考えている。
市長
富士市側にも非常に喜んでいただき、積極的、前向きに取り組んでいただいている。
富士市長と会うごとに話題に挙げていただき、対応もよくしていただき非常にありがたいと思っている。
記者
順調に行っていると思うが、市長としての感想は。
市長
こういうことが広域で一体となって行われることは喜ばしいことだと思うし、これに参加してくださる富士市の皆さんには敬意と感謝を表したいと思う。
【富士山世界遺産について(登山者数の適正化)】
記者
ユネスコに県や国が提出した報告書に来訪者管理の部分で県が適正な登山者数をはじき出すためにこの夏にも調査をして年度内にも具体的な数を出したいと言っていて、ユネスコ、イコモスの方針なども含めると基本的には抑制する方向に向かう数字が出るのでは。
県は義務的な規制ではなく指標だということを言っているが、山小屋の皆さんはけっこう心配してる。登山者数が一時期より減っているので、ここからまた更に減るなど心配の声も多いなか、実際問題そんな数字を出せるのか。山梨との関係や、県内だけでも3つの登山道がある。
そのへんについて、実現性というか数字の性格についてと市長のご意見をうかがいたい。
市長
基本的に、登山者の数を減らすことは世界遺産の条件だと思っている。
やはり、これは減らしていかなければならない。今のような飽和状は好ましくないと思っているから、私は前々から申し上げてきた。
登山者が、快適に気分よく登山でき、そして帰っても良い思い出となるようなそういう登山であるべきだと思う。 そして、弾丸登山ではなく、できるだけ富士宮に滞在していただき、泊まっていただき、富士宮を楽しんでもらう。そのような方向でもって観光客の増にもつなげていければと思う。
登山者数減は必須の問題だと認識している。減らす方向というのは仕方ないと思っている。
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