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令和4年度 第42回市民芸術祭美術展 入賞作品

2022年11月11日掲載

令和4年度 第42回市民芸術祭美術展の入賞作品を掲載しています。


書道の部

写真の部

洋画の部

日本画の部

工芸の部

書道の部


審査員:静岡県書道連盟副会長 田代香桃

芸術祭賞 「白居易詩」 中野珠光

芸術祭賞 「白居易詩」

自由自在な毛光の回転、開閉が文字の表現力を増している。又、筆力、筆勢共に充実しスケール大きく充実感に繋がる見事な作品となった。

優秀賞 「つゆの夕ぐれ」 亀 美翆

優秀賞 「つゆの夕ぐれ」

作品構成の自然な流れが美しい。
一つの物語を語っているかの様に(起承転結)うたい起こし、それを受けて発展させ、中央盛り上げ、そして、これらを受けつつ全体をしめくくる。
そんなことを感じさせる品位ある作品です。

岳南朝日新聞社賞 「謝荘詩」 黒岩光泉

岳南朝日新聞社賞 「謝荘詩」

書き出しの墨量の深さから始まり、単体乍らリズムに乗った落着いた作品。字形の変化、線の重厚さが際だっている。

奨励賞 「春来」 平石光嶺

奨励賞 「春来」

大胆な動きと文字の変化、空間もよく利き、文字の大小と線質が効果を増し堂々としている。

奨励賞 「高青邱詩」 赤堀秀峰

奨励賞 「高青邱詩」

丁寧な運筆が安定感と品位を表現している。線質も充実し空間との調和もよい。

奨励賞 「あまのうみに」 渡邉麗水

奨励賞 「あまのうみに」

肩の力を抜いた連綿が呼吸の深さと繋がって自然な流れと共に、明快な作品となった。

奨励賞 「祝允明詩」 植松昇玄

奨励賞 「祝允明詩」

墨量豊かな伸びやかで弾力ある線質と流れ。筆の動きも明快でおおらかさと落着きとが調和している。

写真の部


審査員:SBS学苑写真講師 塚原勝二

芸術祭賞 「よっしゃー?」 村井孝彦

芸術祭賞 「よっしゃー?」

祭りのステージ上で若者たちが雄叫びをあげている。前の男女のポーズ、表情に迫力があります。コロナ禍、なんのその。観客も思わず元気をもらいますね。また、気になります、右端の人物、ユーモアがあり笑いも誘います。

優秀賞 「祝・223の日」 加藤曻

優秀賞 「祝・223の日」

富士山を祝う2月23日。雄大な霊峰富士を背に浮かび上がる花火。降り注ぐ火の粉を的確なスローシャッターで捉えています。シルエットの人物も写真を引き締めています。

岳南朝日新聞社賞 「散歩道」 塩川聡

岳南朝日新聞社賞 「散歩道」

いつも行き交う散歩道でしょうか。日常の雑多を忘れさせるのどかな光景です。上段のパノラマ写真、思い切った横長の3枚組の構成は素晴らしいですが、下部は揃えた方がバランスはいいです。

富士フイルム賞 「虹色の罠」 松井秀実

富士フイルム賞 「虹色の罠」

虹色に誘われて虫たちが集まってきそうです。陽に照らされ七色に揺れ輝くクモの巣。下にはまだまだ糸を張り巡らす蜘蛛をシャープに捉えている。マクロレンズで動きとボケの変化を見事に表現しています。

奨励賞 「夕陽の丘」 小林一久

奨励賞 「夕陽の丘」

ファンタジックな写真に仕上がっています。望遠レンズで捉えているのでしょうか?夕陽の大きさ、親子の大きさといいバランスが的確です。ボールの動きも写真を引き締めています。

奨励賞 「帰り道」 戸田彩子

奨励賞 「帰り道」

お母さんに手を引かれ、後ろ姿の帰り路。逆光での撮影。長く尾を引くシルエット。上部を少しカットすると、しっかりと手を繋ぐ影がもっと印象的な作品に仕上がるでしょう。

奨励賞 「目線」 野澤和俊

奨励賞 「目線」

大きな東洋の涅槃顔。ギリシャ神話の騎士。そんな対比をさらに効果をあげているのが、思い切った構図の「目線」。いったい何を語っているのだろうか。気を引かれる作品です。

洋画の部


審査員:静岡県油彩美術家協会事務局 甲賀 保

芸術祭賞 「群の中にも」 遠藤喜代江

芸術祭賞 「群の中にも」

画面の中央から飛び出した富士山をバックにしたのどかな田舎の初春(桜の花びらに飛び回る小鳥の群れ)と夜の大都会のビル群の対比を画面構成と色彩でうまく表現しました。ビルの谷間から巨大な無数の葉が現れ、二つの世界を繋げ美しい画面を創っている。絵づくりがうまいです。また、作家が両方の違った世界を経験した想いもあるのでしょう。花びらやビルの窓などにも豊かな色彩感覚が見受けられました。

優秀賞 「夏野菜」 山﨑伽羅

優秀賞 「夏野菜」

採りたての新鮮な野菜(きゅうり・なす・スイカ・ピーマン・トマト・トウモロコシ)を水洗いしている場面を写実的に描いている。右上から流れる水が水面に当たり、水しぶきや波紋を創り出し透明度の高い水を表現しています。ピーマンやスイカの緑とトマトの赤・ナスの紫とトウモロコシの黄色が補色で画面全体の色彩を強くし、今年の夏の酷暑に繫がっています。スイカの表皮に付く水滴もうまく描けてます。美しい作品です。

優秀賞 「繋がる」 田中治余

優秀賞 「繋がる」

アクリル・細長アルミの管・細い紐などを巧みに使ったミクストメディアの作品である。下地に赤・緑・黒色で画面構成し、所々に人の横顔が描かれている。その上から緑っぽい細長アルミ管の塊で数人の人体を表現している。自由に放たれている細い紐で、人と人の絆を結んでいます。「人間はお互いに助け合って生きていくべきだ」と社会に問いかけています。色の配色も優れています。

岳南朝日新聞社賞 「四季思ふ」 真野まき子

岳南朝日新聞社賞「四季思ふ」

画面中央に胡座をかいた若い裸婦を描いている。その回りにはそれぞれ画面分割した枠の中に季節風のバラやひまわり・枯れた銀杏の葉などを描いてます。裸婦像や一つひとつの花に基本的なデッサン力が生かされています。画面分割した面積に緑・青・だいだい・白色などで重ね塗りをしたり人体色の工夫をしたりして美しい画面になりました。また真面目に作品に取り組む姿勢が感じられました。

奨励賞 「私の欲」 城内亜美

奨励賞 「私の欲」 

画面左側から青空を背にしたピンク色の電車が踏切を通る場面である。電車前の右半分には一点透視法で描いた家並みが見える。また車両の壁に描かれた絵は、おにぎり・携帯・テレビ・オルガン・目玉焼きなどの日常品である。今の私生活環境そのものだ。画面右隅の踏切信号機は写実的で、コミカルなピンク電車との対称が面白い。電車を踏切の中央に止めたところが個人のセンスであり、作品の神髄でもある。

奨励賞 「帰来・・・」 佐野秋子

奨励賞 「帰来・・・」 

画面上部に時を刻む時計や歯車が克明に描かれている。下部に年老いたカップルらしき人物が散らばっている。どのカップルもお互い寄り添っている。まるで愛する妻(夫)と過ごした日々を懐古しているような作品である。雲を見下ろす富士山を背景に合わせた手(画面中央)は二人のものなのか。想いが強く感じる作品である。画面全体的に低彩度でまとめているため人間味を感じる。

奨励賞 「心の花」 長沢柚季

奨励賞 「心の花」

画面いっぱいに色彩豊かな自画像を描いた作品である。私の目から出てきたような花が、だんだんと大きくなっているところに「花に対する想い」が強く感じる。暗い背景にも様々な花が描かれ、花の心と私(人間の心)が一体化しているような画面である。画面中央のオレンジ色の花が光り、明るい部分と暗い部分を創っているが、両方共いろいろな色を駆使して美しい画面に仕上げている。また、丁寧な作業で気持ちが良い。

奨励賞 「アンデスの商い」 竹川瑞子

奨励賞 「アンデスの商い」

アンデスの旅で見た地元の生活一風景を描いている。一人ひとりの顔の表情がうまく描けている。衣装の青・赤・緑・黄色の組み合わせがとてもきれいで美しい画面を創っている。異国の人々の営みを感じさせる作品です。絵画的技術や色彩感覚の高さも窺える作品である。

奨励賞 「下田の居酒屋」 脇村弘子

奨励賞 「下田の居酒屋」

古風な作りの居酒屋に、下田の庶民生活を感じる水彩画である。中央にマウンテンバイクがあり、店の古い看板・張り紙・積まれた剥げた緑色の瓶ビール箱などで風情のある風景画になっている。灰色を基調とした色合いで落ち着いた作品になっています。古風な壁・瓦のつくりや店の奥の内部まで克明にこつこつと描いた姿勢に好感がもてます。

奨励賞 「幼馴染」 岡本治正

奨励賞 「幼馴染」 

散歩道で出会った二人の老人が楽しげに会話をしている場面である。辺りには桜の花が満開で春の季節である。顔の表情や女性の手が男性の膝に乗せている姿を見るとかなり親しい仲だと思われる。二人ともシルバーカーに乗り昔話や病気自慢などしている様子が覗える心休まる写実的な作品になっています。好きな絵を自由に描くことを楽しんでいるようです。

日本画の部


審査員:静岡県日本画連盟理事 町田笙子

芸術祭賞 「見守る樹」 望月規枝

芸術祭賞 「見守る樹」

墨の濃淡を上手に使い、西日の光が主役の樹を守り河の流れと共に波の小さな動きもしっかりとらえより一層自然の姿に溶け込む様子を上手に表現出来ている素晴らしい作品です。

優秀賞 「秋」 大屋初江

優秀賞 「秋」

紅葉の美しい姿を大切に描こうとする心が、色彩の調和と全体のバランスを良くし爽やかな空気に溢れています。見る人の目を楽しませ夢のある暖かい作品です。

岳南朝日新聞社賞 「夏果てる」 小長谷千代子

岳南朝日新聞社賞 「夏果てる」

夏の終り、ひまわりの一輪一輪を大きく上手に表現されている力強さに感心致しました。見せて戴く側はドラマ的に来年新たなひまわりの誕生を想像させてもらう印象的な素晴らしい作品です。

奨励賞  「平原をめざして風を切る」 𠮷野照信

奨励賞  「平原をめざして風を切る」 

鳥達が風の中を平原に向い力強く一生懸命羽ばたく姿が良く表現されています。岩肌の巧みな描き方が頑張っている鳥達を助け魅力ある作品を産み出しています。

奨励賞  「悠久」  米山春江

奨励賞  「悠久」

木々と池の組み合わせが巧みに表現され遠近も水の有り方で上手にまとめています。全体が丁寧に描かれているだけでなく構図の素晴らしさで清々しさも感じられる良い作品です。

奨励賞  「追憶 ありがとうおかあさん」 山崎 博

奨励賞  「追憶 ありがとうおかあさん」

お母様のお優しい表情がとても良く、家族への深い思いが温かく描かれている素晴らしい作品です。

工芸の部


審査員:静岡県工芸家協会常任理事 石塚操
審査員:静岡県工芸家協会理事 水口よお子

芸術祭賞 「いつもの風」 望月 富実子(七宝)

芸術祭賞 「いつもの風」

4枚1組の七宝の作品。空のグラデーションが美しい。白馬がユニコーンかなと幻想的な作品にも見える。画面を4つに区切ったのが斬新。

優秀賞 「そば畑のゆうぐれ」 遠藤愛子(染色)

優秀賞 「そば畑のゆうぐれ」

赤白の可憐なそばの花が落ち着いた色調の夕ぐれのそば畑を背景に精緻に美しくえがかれた秀作である。

岳南朝日新聞社賞 「香炉」 荘司君江(陶器)

岳南朝日新聞社賞 「香炉」

形はシンプルだが装飾が美しく、細部までしっかり制作されており素晴らしい。心温まる作品に仕上がっている。

奨励賞 「牡丹」 宇佐美直子

奨励賞 「牡丹」

牡丹の花弁の表現が確かな技術に支えられ、立体感ある牡丹の表情を表していて見事である。花の咲き具合を描くことにより、奥行きのある場面構成となっている。

奨励賞 「静寂」 藤田ちよみ(染織)

奨励賞 「静寂」 

藍色のグラデーションが美しい。縦の幾何学的な模様の連続であるが、色調による形の変化が見る者を楽しませる。

奨励賞 「早朝の蓮畑と富士山」 渡辺洋子

奨励賞 「早朝の蓮畑と富士山」

優しい色調で心和ませる作品である。遠景の富士山、近景の蓮畑、その自然に囲まれる人々の営みが表現され、この地ならではの風景が感じられる。

奨励賞 「碧い瞳」 鍛治雅美(陶器)

奨励賞 「碧い瞳」 

ユーモラスな形で思わず笑みがこぼれる。細部まで気を遣って楽しみながら制作している作者の姿が想像でき作者の感性の豊かさを感じる。

奨励賞 「恒園 盛上げ 御蔵黄楊 赤柾」 富石

奨励賞 「恒園 盛上げ 御蔵黄楊 赤柾」 

字体を盛上げて表現することにより力強い印象を受ける。微かに見える木目が上品である。作者の熟練した確かな技量に敬意を表する。

お問い合わせ

教育委員会事務局 教育部 文化課 芸術文化係

〒418-8601 静岡県富士宮市弓沢町150番地(市役所6階)

電話番号: 0544-22-1106

ファクス: 0544-22-1209

メール : e-bunka@city.fujinomiya.lg.jp

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